オタク日記

気が向いたらオタクライブ記録等を書き残します

2017年ライブ・パフォーマンス5選

はじめに

自分も社会人となり、もうイベント行くのは無理かな…と思ってたのに、気付いたら学生時代よりもイベントに行く頻度が増えていた。社会人になったらイベント行く頻度増えるよと他のオタクにも言われており、さすがにそれはないだろうと思っていたのだが、実際その通りになってしまったので自分でも驚いている。

2017年楽曲10選は他のオタクも結構やっているようで、チョイスを見ているとかなり被ってしまい二番煎じになりそうなので、ここではイベントの備忘も兼ねて2017年に印象に残ったライブ・パフォーマンス5選を紹介したいと思う。

 

アライブファクター / 今井麻美田所あずさ / THE IDOLM@STER 765 MILLION HOTCHPOTCH FESTIV@L!! DAY2

今年は何といってもこれを抜きにして語ることはできないと思う。声質も歌い方も違う二人の全力の歌での殴り合い。

曲の最初は田所さんが少し緊張しているようにも見えたが、二人ともどんどんエンジンがかかっていき、2番サビに入る頃には既にバチバチの歌の応酬で震えっぱなしだった。しかし、この曲の真骨頂はここからだった。Cメロラスト「君に憧れ 君を待ち焦がれ さぁ歓びの調べを」を、向かい合って歌い上げ、二人の歌が落ちサビで爆発する。ここまで上がってこい、と言わんばかりに今井さんが繰り出せば、絶対に負けないとばかりに田所さんが応える。憧れるだけじゃ足りないと決意した静香と、静香の決意を全力で受け止めて立ちはだかる千早が田所さんと今井さんに重なって見えた。最後のロングトーンの張り合いの時にはすでにボロボロに泣いてしまってあまり記憶にないくらいだが、曲が終わった後の今井さんの少し笑った顔で10thの細氷を思い出した。

曲が終わった後にスタンディングオベーションが生じるのは、後にも先にもないんじゃないだろうか。

 

www.youtube.com

Neo Beautiful Pain / 松井恵理子THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 福岡公演

音源を聞いていた時から間違いなくライブで化けると思っていたが、その想像を遥かに飛び越えてきたのが松井さんのパフォーマンスだった。

この曲、どう読むかは色々あると思うが、自分はアイドルの一瞬と永遠の輝きの二面性を動と静の対比で表現した曲だと思っていて(福岡の構成だと、その前の加蓮とのMemoriesとか考えると、文字通り別れのpainをも表現したのかもしれないけど、これだけで一本記事が書けてしまうので省きます)、こういう曲を奈緒が歌うのが意外ながらもエモいなあと思っていた。逆に、これをどう奈緒自身の曲として表現するのだろうというところが気になっていた。

まずライブで素晴らしかったのが光の演出で、動と静という対比を浮かび上がらせるように、ブレイクでは白黒の静かな光を、サビでは爆発するように光線を動かしまくる。

間違いなく難しい曲だが、松井さんはしっとり歌うところとサビのパワフルな歌唱の緩急をつけて、感情を込めていてさすがだな…と思った。

特筆はやはりダンス。松井さんの長い手足が映えるダイナミックな振りに、最後の客席に向けてのジャンプ(絶叫していたので、あまり覚えておらず)でクールアイドルとしての神谷奈緒を強烈に印象付けるものだったと思う。

自分がオタクライブに行くのをやめられないのは、こういう瞬間を見れるからだな…と思ったパフォーマンスだった。BDが楽しみ。松井さん本人の弁によれば、まだ完成していないらしい。今後どんな風に変わっていくのかを見届けたい。

www.youtube.com

 

Silent Star / 高野麻里佳ウマ娘 1st EVENT「Special Weekend!」

音源を聞いていた時から、ウマ娘楽曲の中でも特にお気に入りだったこの曲。

2番サビの「前を見て進む時 誰もみなひとりだ 決して流されることなく 自分の速さでいい」というフレーズが、競走馬のサイレンススズカの生涯と重なって本当に好きなのだが、高野さんが儚さの中にもどこか芯の強さを感じさせる声で歌うと、とても説得力を持って伝わってくる歌詞になった。MCでもこの歌詞に触れてくれて嬉しかった。

この場所に限らず、高野さんの静かな気合の入り方が素晴らしく、終始釘付けだった。ギターソロの部分でバレエのような振りのダンスが入るのだが、指先にまで意識を集中して踊っているのが少し遠くから見ても伝わってきた。本人も言及していたと思うが、この曲だけバックダンサーがおらず、歌詞にリンクしていて良い演出だった。

競走馬の擬人化を演じるというのは非常に難しいと思うが、高野さんがレースや生い立ちをしっかり知った上でこの曲を作り上げたことがパフォーマンスから伝わってきた。ウマ娘に限らず、高野さんは自分の演じるキャラに対するリスペクトがすごい。今後も注目していきたい一人である。

www.youtube.com

 

流星群 / 愛美 / THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 4thLIVE TH@NK YOU for SMILE!! DAY2 BlueMoon Theater

ライブハウス武道館にようこそ!から始まったこの曲。

打ち上げでもオタクに指摘されたが、愛美=ジュリアに、けいおん!の影を見ていた部分は相当程度あって、それはBOOWYもミリオンもHTTが小さなステージからシーンを塗り替えて(特にジュリアにとっては、おそらくストリートから始めて)、それでも俺たち/私たちはこのまま変わらないで進んでいくという意思表明を感じるからである。

あえてここでプラリネを持ってこずに流星群をやった意味というのは、ジュリアにとっての始まりの曲というのもあるし「空を彩る星に乗ってあたしは未来へ」とか「ココから未来まで道ができたみたい」といった歌詞が、武道館は終わりじゃなくて新たなスタートだという4thのテーマ全体にあるのだろう。

武道館という場所で観客に合唱させたパートでは、舞台がどんなに大きくなっても変わらずに自分の道を進むことを強く実感させたし、愛美さんのギターソロがどんどん上達しており、今回はほぼ全編を一人で弾き切ったことからも、上記のテーマ性を感じさせるものだった。

歌唱力の高さはいつものことながら、今回は、非常に楽しそうに歌っているのが印象的だった。愛美さんが最後のパートを溜めて歌うのが非常に好きなのだが、今回の「願い事はもう唱えた?あたしと未来へ」は、これまでと全く意味の違うフレーズに聞こえた。コンセプト、演出、パフォーマンスが最高にハマったライブだった。

 

www.youtube.com

SILENT VOICES / 長江里加本宮佳奈和多田美咲 / 温泉むすめ SPRiNGS 2nd LIVE“NOW ON☆SENSATION!! Vol.2” ~聖夜にワッチョイナ!!~

温泉むすめをもっと早くから追いかけていれば良かった…と思った一曲。さよなら花火とか純情-SAKURA-とか色々書きたいことはあるのだが、ライブ・パフォーマンスという面に注目するとやはりこれかな、と。

偶然チケットを譲っていただけたので参加したSPRiNGSの2nd liveだったが、正直言うと温泉むすめを舐めている面があった(主に、温泉の素を持って集合とか、そういう情報しか聞いていなかった点)が、今では反省している。

曲も聞き込み始めたのはライブの2週間前くらいからだったが、中でもSILENT VOICESはこういうアイドルものオタクソングにはこれまでないもので、これライブでどうやるんだろう?というのが非常に気になっていた。

そんな中で2ndライブではまさしく度肝を抜かれた。長江さん・本宮さん・和多田さんのコーラスワークは完全に音源を超えていて、長江さんの力強さ、本宮さんの透明感、和多田さんの柔らかさが完璧に調和していた。これをオタクライブでやろうと考えたことがます凄いですよ。思わずアッポカだ!!と絶叫した。後でオタクに、1stライブから非常に良くなっていたというのを聞いて、「声優は”伸び”」を普段から提唱している自分としては行かなかったことを本当に後悔したので、2018年は温泉むすめを真剣に追いたい。

www.youtube.com

総括

ここまで書いてきて思ったことだが、自分は多分その曲の背景とかコンセプトがパフォーマンス・演出と繋がる瞬間が好きでライブに通っているのだと思う(逆に、だから声優単体を推す姿勢にならないのかも。このあたりの考え方についても一度整理したい)。

来年も忙しくなりそうではあるが、可能な限りイベントに通います。